2014年11月23日日曜日

湾岸マンション比較(6)間取り [2014年下半期]

今回は各マンションの間取りの比較です。

各部屋の比較自体はマンション選びにはあまり参考にならないと思います。共用施設立地と異なり、間取りは各部屋ごとの個体差が大きいためです。今回は、各マンションの部屋づくりに対する考え方の特徴が捉えられるよう比較してみたいと思います。

当初、それぞれの部屋の価格を揃えて比べようとも考えましたが、それだと坪単価のお話になってしまいそうだったので、大きさの近いお部屋同士を並べてみることと致しました。

以下、80㎡クラスと70㎡クラスのお部屋を各マンションよりピックアップし、各クラスでの比較をしてみます。ピックアップする部屋で結果は大きく変わってきますが、80㎡クラスは比較的恵まれた間取り、70㎡クラスは標準的な間取りを選定致しました。
※本記事を書いているタイミングでブリリア有明シティタワーは完売しておりますが、2014年9月現在の販売マンションということで、比較に載せたいと思います。

80㎡クラス 間取り比較 (実際の間取りは本記事の下部に貼り付けました)
 ※1:バルコニー割合は、バルコニー/専有面積で算出。 ※2:収納割合は、収納面積/専有面積で算出。
 ※収納に、トイレ内収納,洗面台鏡裏収納は含まず。

まずは、80㎡クラスでの比較です。

・窓無し部屋の有無
 80㎡クラスということもあり、ある程度余裕をもってレイアウトしているからかと思いますが、5物件共にありませんでした。

・バスルームサイズ
 ティアロレジデンスとBAYZについてはバスルームのサイズが、1620とワンサイズ上になっています。

・バルコニー面積
 ブリリア有明シティタワーのバルコニーサイズがすごいことになっています。お部屋の半分よりも大きな面積をバルコニーが持っています。バルコニーは坪単価にも含まれていないのでかなりお得です。逆に勝どき ザ・タワーとDeux Toursはバルコニー面積はさほど大きくはありません。

・収納/収納率
 WIC,SICや納戸を持つお部屋が多くなっています。
 収納率でみるとDeuxToursが10%を超えてきており、物が多い方には助かりそうです。

・トランクルーム
 勝どき ザ・タワー以外は標準装備です。ただ、大きさはお部屋によりかなり異なりますので、大きさもしっかり確認するようにして下さい。

・バルコニーの柱位置
 あまり重要ではなさそうな項目ですが、比較視点に入れています。理由は「眺望を阻害するケースがあるため」です。実際に住んでみると誰しもが気にならなくなる、と聞いていますが、リセール時などには影響があるかもしれません。できればバルコニーの両端に柱が来ていることが望ましいです。※眺望・方角によります。

・デッドスペース
 勝どき ザ・タワーはエコキュートが室内に設置してあり、こちらは専有面積に含まれております。同じくエコキュートがある他の物件では専有面積に含まれていないケースがあります。

次に、70㎡クラスでの比較をしてみます。面積に余裕がないため、少し個性が出てきます。



70㎡クラス 間取り比較

・窓なし部屋の有無
 70㎡クラスでは、群を抜いて良い間取りはピックアップせず、標準的な間取りをピックアップしました。左記の理由に加え、そもそも面積が狭いこともあり、窓なし部屋はBAYZ以外のすべてのマンションにあります。BAYZは外廊下という特徴もあり、窓なし部屋は全体的に少なくなっています。

・ダイレクトウィンドウ
 DeuxToursはこの大きさのお部屋でもダイレクトウィンドゥを持っています。さらには、50㎡クラスのお部屋でもDeuxToursはダイレクトウィンドゥを持っており、ここにこだわる場合、DeuxToursならば、叶えてくれそうです。

・二重サッシ
 勝どき ザ・タワーには二重サッシとなっているお部屋があります。環状2号線に近い距離で面する窓がそうなっており、騒音等に対策できるようになっています。二重サッシが必要なくらいに騒音の可能性がある、ということでもありますが、今回比較している5物件はいずれも幹線道路に面しているか、近いため、騒音対策を意識しているという点で評価できます。

・収納/収納率
 BAYZが、SIC/WIC/納戸/トランクルームすべてを持ち、収納率も10%超えとなっています。リビングが少しだけ手狭ですが、住みやすいお部屋になっていると思います。


今回は間取りの比較ですが、冒頭でも申し上げた通り、個体差が大きいため、今回の記事は視点としてこんな視点があるのか、程度に把握して下さればと存じます。


最後に、
記事で取り上げた間取りを紹介致します。
※画像はいずれもクリックすると拡大されます。

記事内に記載させて頂いた視点以外にも、床暖房の位置や、玄関前ポーチの広さ(勝どき ザ・タワーのみポーチのような空間はありません)、出入り可能なサッシなのか窓なのか、プライバシーがどれほど確保できる導線なのか、などが検討時に留意したい点がまだまだあります。

・勝どき ザ・タワー
W-80Na


E-70M

・DEUX TOURS CANAL&SPA

W-80A-4 高い収納率

W-70A3

・ザ・パークハウス 晴海タワーズ ティアロレジデンス

t80G

t70D

・BAYZ TOWER & GARDEN

85ANw

70Aw 収納多数・高い収納率

・ブリリア有明シティタワー

W-80C 巨大バルコニー

SE-70H


2 件のコメント:

  1. りゅうたろさんが書いておられる通りで、間取りは個体差が大きいため比較は難しいですね。そんな中でも傾向のようなものを模索している努力に脱帽です。更新、待ち遠しかったです。応援しています。

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  2. 匿名2014年11月24日 1:17さま
    仰る通りです。少し無理してしまったと思いつつ、努力だけでも(笑)認めて下さり嬉しく思います。お言葉大変うれしく拝見致しました。また、ちょくちょく見に来て下さい。更新がんばります!

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