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2014年11月23日日曜日

湾岸マンション比較(6)間取り [2014年下半期]

今回は各マンションの間取りの比較です。

各部屋の比較自体はマンション選びにはあまり参考にならないと思います。共用施設や立地と異なり、間取りは各部屋ごとの個体差が大きいためです。今回は、各マンションの部屋づくりに対する考え方の特徴が捉えられるよう比較してみたいと思います。

当初、それぞれの部屋の価格を揃えて比べようとも考えましたが、それだと坪単価のお話になってしまいそうだったので、大きさの近いお部屋同士を並べてみることと致しました。

以下、80㎡クラスと70㎡クラスのお部屋を各マンションよりピックアップし、各クラスでの比較をしてみます。ピックアップする部屋で結果は大きく変わってきますが、80㎡クラスは比較的恵まれた間取り、70㎡クラスは標準的な間取りを選定致しました。
※本記事を書いているタイミングでブリリア有明シティタワーは完売しておりますが、2014年9月現在の販売マンションということで、比較に載せたいと思います。

80㎡クラス 間取り比較 (実際の間取りは本記事の下部に貼り付けました)
 ※1:バルコニー割合は、バルコニー/専有面積で算出。 ※2:収納割合は、収納面積/専有面積で算出。
 ※収納に、トイレ内収納,洗面台鏡裏収納は含まず。

まずは、80㎡クラスでの比較です。

・窓無し部屋の有無
 80㎡クラスということもあり、ある程度余裕をもってレイアウトしているからかと思いますが、5物件共にありませんでした。

・バスルームサイズ
 ティアロレジデンスとBAYZについてはバスルームのサイズが、1620とワンサイズ上になっています。

・バルコニー面積
 ブリリア有明シティタワーのバルコニーサイズがすごいことになっています。お部屋の半分よりも大きな面積をバルコニーが持っています。バルコニーは坪単価にも含まれていないのでかなりお得です。逆に勝どき ザ・タワーとDeux Toursはバルコニー面積はさほど大きくはありません。

・収納/収納率
 WIC,SICや納戸を持つお部屋が多くなっています。
 収納率でみるとDeuxToursが10%を超えてきており、物が多い方には助かりそうです。

・トランクルーム
 勝どき ザ・タワー以外は標準装備です。ただ、大きさはお部屋によりかなり異なりますので、大きさもしっかり確認するようにして下さい。

・バルコニーの柱位置
 あまり重要ではなさそうな項目ですが、比較視点に入れています。理由は「眺望を阻害するケースがあるため」です。実際に住んでみると誰しもが気にならなくなる、と聞いていますが、リセール時などには影響があるかもしれません。できればバルコニーの両端に柱が来ていることが望ましいです。※眺望・方角によります。

・デッドスペース
 勝どき ザ・タワーはエコキュートが室内に設置してあり、こちらは専有面積に含まれております。同じくエコキュートがある他の物件では専有面積に含まれていないケースがあります。

次に、70㎡クラスでの比較をしてみます。面積に余裕がないため、少し個性が出てきます。



70㎡クラス 間取り比較

・窓なし部屋の有無
 70㎡クラスでは、群を抜いて良い間取りはピックアップせず、標準的な間取りをピックアップしました。左記の理由に加え、そもそも面積が狭いこともあり、窓なし部屋はBAYZ以外のすべてのマンションにあります。BAYZは外廊下という特徴もあり、窓なし部屋は全体的に少なくなっています。

・ダイレクトウィンドウ
 DeuxToursはこの大きさのお部屋でもダイレクトウィンドゥを持っています。さらには、50㎡クラスのお部屋でもDeuxToursはダイレクトウィンドゥを持っており、ここにこだわる場合、DeuxToursならば、叶えてくれそうです。

・二重サッシ
 勝どき ザ・タワーには二重サッシとなっているお部屋があります。環状2号線に近い距離で面する窓がそうなっており、騒音等に対策できるようになっています。二重サッシが必要なくらいに騒音の可能性がある、ということでもありますが、今回比較している5物件はいずれも幹線道路に面しているか、近いため、騒音対策を意識しているという点で評価できます。

・収納/収納率
 BAYZが、SIC/WIC/納戸/トランクルームすべてを持ち、収納率も10%超えとなっています。リビングが少しだけ手狭ですが、住みやすいお部屋になっていると思います。


今回は間取りの比較ですが、冒頭でも申し上げた通り、個体差が大きいため、今回の記事は視点としてこんな視点があるのか、程度に把握して下さればと存じます。


最後に、
記事で取り上げた間取りを紹介致します。
※画像はいずれもクリックすると拡大されます。

記事内に記載させて頂いた視点以外にも、床暖房の位置や、玄関前ポーチの広さ(勝どき ザ・タワーのみポーチのような空間はありません)、出入り可能なサッシなのか窓なのか、プライバシーがどれほど確保できる導線なのか、などが検討時に留意したい点がまだまだあります。

・勝どき ザ・タワー
W-80Na


E-70M

・DEUX TOURS CANAL&SPA

W-80A-4 高い収納率

W-70A3

・ザ・パークハウス 晴海タワーズ ティアロレジデンス

t80G

t70D

・BAYZ TOWER & GARDEN

85ANw

70Aw 収納多数・高い収納率

・ブリリア有明シティタワー

W-80C 巨大バルコニー

SE-70H


2014年10月3日金曜日

湾岸マンション比較(5)共用施設 [2014年下半期]

タワー(大規模)マンションの共用施設は、生活の利便性やあらゆる満足度をあげる存在となっています。そして、共用施設の差が資産価値にまで影響を及ぼしつつあります。今回は、共用施設の比較を行います。

特に今回比較している5物件のように共有施設がある物件どうしの比較となると、共有施設の差が物件選びのときに重要視されることもあるかと思います。

共用施設は、作っていて大変楽しい作業でした。
比較表が長くなりすぎてしまいましたので、基本共用施設とオプショナル共用施設に分けて、比較をひとつずつ行ってまいります。

それぞれの共用施設について、どの物件も素晴らしい施設となってはいますが、特に気になった物件の当該施設を1つ、2つ程度ピックアップする形とさせて下さい。僕のコメントは私見でもありますので、情報としては比較表の情報、ぜひご確認下さい。

P.S
 一部情報が埋め切れておりません。ご存じの方、情報提供くださいますと大変うれしい限りです!

【基本共有施設】


・エントランス
 Deux Toursのエントランスが広さやつくりについては一歩リードしている気がします。
 大規模の外資系ホテルのエントランスと比べても見劣りするものではありません。
 住友不動産はエントランスに力を入れるデベですが、やはり見事です。

Deux Tours エントランスラウンジ

・グランドラウンジ
 Deux Toursが続きます。まず、圧倒的な広さによる開放感。そして上質な空間デザインとやはり一歩リードしていると思います。(写真上部)
 広さや高さについては、勝どき ザ・タワーもDeux Toursには及びませんが、上質な空間を実現できているように感じます。(写真下部)


・展望ラウンジ
 展望ラウンジはゲストルームとあわせて、タワマンの共有施設の代表です。勝どき ザ・タワーを除けば、いずれのマンションも展望ラウンジは優越つけがたい素晴らしい施設でしたので、4ラウンジ紹介致します。

DeuxToursは、広さやダイレクトウィンドウと東京湾方面の景色が秀逸です。西を向いており、東京随一のサンセットを見ることが出来ます。また43階ということで、もっとも高い位置にある展望ラウンジとなっています。

Deux Tours VIEW LOUNGE & BAR

ティアロレジデンスは、今回紹介する物件の中でbayzに次いで広い180㎡という展望ラウンジを用意しています。ティアロらしく落ち着いた上質な空間になることと思われます。北東を向いていますので、北にはスカイツリー、東には豊洲の街並みが見えます。

ティアロレジデンス

そして、BAYZです。クリエイティブ・ディレクターにアラン・チャンを採用し、オリエンタルで上品な空間をつくりあげています。広さについても230㎡とダントツで一番広くなっており、今回比較しているマンションの中ではもっともすぐれていると言っても良いかもしれません。唯一の懸念は、展望ラウンジの向いている北西に別のマンション等の建築があることですが、向こう5-10年は心配に及ばないと思います。また、SKYZの各種ラウンジが使えることも大きなメリットかと思います。SKYZにはサンライズを見るためのラウンジ、サンセットを見るためのラウンジまで用意されています。

BAYZ ラウンジ&バー

最後に、ブリリア有明シティタワーのラウンジです。広さは110㎡と比較すると広くはありませんが、お台場エリアに近く、また方角も北・北西・西と開けており、景色は今回の比較物件の中では最も恵まれていると言えます。

ブリリア有明シティタワー メインラウンジ


勝どき ザ・タワーについては方角は西(東京湾方面・夕日が見える)、高さも40階とDeuxTours に次ぐ高さですが、窓がダイレクトウィンドウではないこと、ラウンジの面積もやや小さいこと、飲酒が禁止ということが、マイナス要素かもしれません。

・ゲストルーム
 BAYZとブリリア有明シティタワーを紹介致します。
 いずれも、露天風呂付のリゾート感満載のゲストルームを用意しています。特にBAYZの「トップスイート」(写真上部)、ブリリア有明シティタワーの「オーナーズスイート2」(写真下部)は広いゲストルームとなっており、大人数でのパーティにも使えます。また、大きな差ではありませんが、5物件の中ではBAYZとブリリア有明シティタワーのゲストルームは利用料金がやや高くなっています。


・パーティルーム
 ここについてはそこまで大きな差はつきませんが、もう、異次元というレベルでハイセンスなBAYZのパーティスペースを紹介致します。説明するよりも写真を見て頂ければと存じます。こちらも、アラン・チャンが監修をしており、豪華ではありますが調和の良い空間を実現しています。秀逸です。
他の物件のパーティラウンジがママのためとすると、ここはパパ・ママ両方が使いたくなるような施設になっているのかと思います。

・キッズルーム
 圧倒的にBAYZのキッズガーデンがリードしています。まず着目すべきはその面積。なんと270㎡という大空間を用意しています。ボールプールや長さ17mの机、本棚など含め子供たちとそのママたちの自慢の空間になりそうです。

・ジム
 設備の差はそこまで大きく無いかもしれませんが、Deux Toursが24時間営業という時間設定をしています。また、広さの点においては勝どき ザ・タワーが最大で160㎡となっています。

・カーシェア、レンタサイクル等
 ブリリア有明シティタワーには、上記は設置されていません。(近くにカーシェアスタンドはあります)

ここからは、物件によって差がでるオプショナルな共有施設のご紹介です。

【オプショナル共有施設】
ライブラリー,スタディルーム,ゴルフレンジ,スパ,ジャグジー,屋上デッキ,シャトルバス

・ライブラリー
 ここは勝どき ザ・タワーが力を入れています。BAYZのライブラリーはデザインが抜群です。但し、席数や広さについては勝どき ザ・タワー,ティアロレジデンスには及ばず、営業時間が24時間とはなっていません。

勝どきザ・タワー ライブラリーラウンジ

BAYZ ライブラリー


・スタディルーム
 続けて勝どき ザ・タワーがリードしています。集中できる個別ブースとなっています。

勝どきザ・タワー スタディルーム


・スパ
 Deux Toursが、規模の大きさと営業時間で圧倒的にリードしています。15mの長さがあると聞いていますので、相当な長さです。深夜までの営業がアクティブに活動するライフスタイルには受け入れられると思います。また、ドライサウナとスチームサウナの施設を持っており、男女で交代運用をすることになっています。

Deux Tours スパ

・屋外施設
 やはり屋上に出ることのできるBAYZとブリリア有明シティタワーが良い感じです。BAYZについてはSKYZの屋上に出ることもできます。


・その他
 勝どき ザ・タワーはフォレストカフェ(24時間利用可能)やミュージックスタジオを今回の比較対象の中では最も多い2ブースもっています。

 ティアロレジデンスは棟内ミニショップやサウンドサークルというピアノ設置のブースがあります。

 BAYZはSKYZの施設が使える分、共用施設の数では抜きんでているというのが実情です。

 ブリリア有明シティタワーはセラピールームなどを用意しています。

まとめ
 豪華なDeux Tours,ハイセンスなBAYZ,リゾート感覚のブリリア有明シティタワーと、それぞれに魅力的な共用施設を提案していますが、勝どき ザ・タワーも派手さはありませんが、24時間施設が多かったり、ティアロレジデンスについてもとても格調高く、上品にまとめてきています。
 それぞれの共用施設については、自分が本当に使うのか、料金は妥当か、など含めて総合的にご判断されると良いかと思います。

次は「間取り」を比較していきます。

その他の比較記事についても、ぜひご参照ください。
 基本情報比較
 立地・周辺環境比較
 構造比較
 専有部分比較
 間取り比較

2014年9月1日月曜日

湾岸マンション比較(4)専有部分 [2014年下半期]

マンションの(狭義での)居住/生活満足度は、専有部分によって左右される割合が大きいかと思います。

サラリーマンでも一日の半分程度、専業主婦であればさらに多くの時間を自分の部屋の中で過ごすこととなると思います(共有施設が立派だと僅かながら自室にいる時間の割合は減りそうですが)。

今回は専有部分について比較を行います。

いくつか、おことわりがあります。
・厳密な意味での「専有部分」より少し幅を広げ、「居住環境に影響を及ぼす事項」を比較しています。例えば、遮音性能や手すり材質、また、専有部分ではなく専用使用権の認められている共用部分であるバルコニーなども比較しています。
・個別の部屋ごとに条件が異なる場合があり、例外も少なくないこと、ご容赦下さい。
・間取りについては、今回とは別の機会に、比較検証したいと思ってます。

天井高,サッシュ高,標準階高,遮音性能,バルコニー,戸境壁

5物件ともに現在の日本においては最高クラスのマンションだと思いますが、いくつか、違いがあります。

天井高は、一般的なマンションの高さが2.40mという中で、最低でも2.50mが確保されており、プレミア階を除くとティアロレジデンスの2.70mがもっとも高く、ブリリア有明シティタワーの2.65mがそれに続きます。天井の高さが20cm違うと、それなりに印象も変わってくると思います。

また、フラット天井とサッシュ高2.45mを同時に実現したBAYZは天井高こそ高くないものの、すっきりとした印象を受けます。

以下にDEUX TOURSを除く4物件の写真を並べてみました。どの写真がどの物件か、お分かりになりますでしょうか。(天井高やサッシュ高は上記の比較表をご参照ください)

※お部屋の写真と物件の対照は、本ブログの最後部に記載致します。

・窓ガラスについて
 ほぼ横並びです。ブリリア有明シティタワーがLow-Eガラス(エコガラス)を採用していません。
 ※ブリリア有明シティタワーは省エネルギー対策最高等級4を取得しており、エコ性能については今回比較している5物件の中で比較しても優れています。(BAYZも同じ等級4を取得しています)

・戸境壁の厚さや、遮音性能について
 ほぼ横並びです。

・バルコニー奥行について
 バルコニー幅が狭い(=ダイレクトウィンドウ重視)のDEUX TOURSを除くと、BAYZとブリリア有明シティタワーがバルコニーについては奥行きが幅広となっています。実際に2.00mのバルコニーを体験してみると、1.50mのバルコニーは少し物足りない印象を受けます。

・バルコニー手すりの材質について
 好みの分かれるところですが、バルコニー手すりの材質は眺望に大きな影響を与える要素ですのでモデルルームでよく確認をしてみてください。特に透明ガラス手すりはダイレクトウィンドウと同様に、ソファからも景色を見下ろすことができます。※低層階は透明ではなく半透明ガラスの場合も少なくありません。事前のご確認をお勧めします。

手すり材質(左から、勝どき ザ・タワー,DEUX TOURS,ティアロレジデンス)



・エコ・省エネまわりについて
  勝どき ザ・タワー,ティアロレジデンス,BAYZ ⇒ オール電化
  DEUX TOURS,ブリリア有明シティタワー ⇒ ガス併用
 となっています。ここは、どちらが良いか、決着はつきそうもありませんね。

・特記事項として
 DEUX TOURS と ブリリア有明シティタワーはフラットフロアですので、ルンバなどでの掃除には向いていますね。
 ティアロレジデンスは、全熱交換式換気システムを採用しています。これは、室外の空気を直接取り入れずに室内の空気と熱交換することで、冬は寒くなく、夏は暑くない新鮮な空気を取り入れる技術です。
 BAYZのバルコニーは木目調の塩ビ加工となっています。(下図)


次に、各部屋ごとの違いをみていきます。全般的にそこまで大きな違いはありません。

TES式浴室暖房乾燥機,ミストサウナ,フラッグストーンフロア,タンクレストイレ,ローシルエットトイレ,生ごみディスポーザー
・リビング
 勝どき ザ・タワーはエアコンが標準で付いている他、ティアロレジデンスが天井カセット型エアコン標準装備となっています。また、床暖房についてはオール電化か、ガス併用かで差が出ています。BAYZはエコキュートによる床暖房です。

・キッチン
 大きな差はありません。表に記載が出来ていませんが、DEUX TOURS はショット社製ガラストッププレートや、ブルム社製フルエクステンションレール等を採用しており、グレード感が担保されています。

・バスルーム
 物件ごとの差よりもオプションの選択で差が出てきそうです。ガス併用のDEUX TOURSとブリリア有明シティタワーについてはミストサウナが使えます。

・トイレ
 ブリリア有明シティタワー以外はほぼ横並びで、ブリリア有明シティタワーのみ、タンクあり・手洗いカウンターなし、となっています。


今回の専有部分の比較ですが、あとから変えられる部分は重視しすぎないようにした方が良いと思います。物件という大きな買い物の金額に比べれば、洗面所の水栓などは交換しても高いものではありません。と言いつつ、エアコン・トイレタイプ・浴槽、とあとから変えられるものでも多少お金や
時間がかかるものもありますので、軽視しすぎないようにも、ご注意下さい。バランスですね。

冒頭で紹介致しましたお部屋の写真と物件の対照は以下の通りです。
左上:BAYZ 右上:ブリリア有明シティタワー 左下:勝どき ザ・タワー 右下:ティアロレジデンス

次回は、「共有施設」、について比較したいと思います。

2014年8月27日水曜日

湾岸マンション比較(3)構造 [2014年下半期]

構造の点において、3.11 東日本大震災のあとに設計・建設されたタワーマンションは、それまでのマンションに比べて飛躍的に進化しています。

今回紹介しているこの5物件の構造は一般的なマンションと比べると、いずれも防災対策などはしっかりしています。ただ、ここは敢えてということで5物件を比較をしてみてみます。

いずれの情報も情報源は、各物件の公式サイトおよび各社営業担当者さまからヒアリングした内容となっています。


重要な地震対策・耐震等級、から見ていきます。

勝どき ザ・タワー が制震。それ以外については免震、および、免震をさらに進化させた構造となっています。制震と免震については、双方新しい技術ということもあり、一概に免震が良いとは言い切れません。

しかし、(以下、私見です)現状では多くのケースにおいて免震に分があると感じています。僕は素人ですので、難しい話は分かりませんが、一般的にそのように判断されるケースが多くなっています。

1つ目の例として、長期優良住宅認定があります。免震は「耐震等級2と同等とみなす」というルールがあり、また、耐震等級に関わる一部の評価項目が免除になっています。

参考リンク
 住宅性能評価・表示協会
  1-1.1-2.が耐震等級の評価項目ですが、免震物件はこの評価を免除する。とあります。

2つ目の例として、地震保険があります。保険始期が2014年7月以降の地震保険からは、免震物件は日本損害保険協会の指導のもと、「地震保険が50%割引き」になっています。

参考リンク
 日本損害保険協会

特筆したい構造が一つあります。
BAYZ TOWER & GARDEN で採用されているスイングセーバーです。これは兄貴分のSKYZにおいても採用された清水建設の免制震複合技術となっています。地震発生時、免震装置によって地面からの揺れを軽減すると同時に、住居部分の中心に構えた耐震コアが制震装置を介して住居部分を支える構造となっています。

BAYZ TOWER & GARDEN で採用されているスイングセーバー概念図(下図)



ここまで、免震に分があると記載しておいて今更ではありますが、勝どき ザ・タワー が世界で初めて採用をしたVDコアフレームについても、見劣りするものとはなっていません。

一般的な制震装置は、上下階の間に入るものが多いのですが、この場合は制震装置の可動幅が短くなります。それに対して、VDコアフレームは制震装置が3つの建物の連結部分に入っているために、可動幅を大きくとることが出来ており、揺れを吸収する力は高い構造となっています。

勝どき ザ・タワー で採用されているVDコアフレーム概念図(下図)


耐震等級については 勝どき ザ・タワー については1。それ以外は2となっています。地震保険の金額に差が出てきますので、ご注意下さい。

・基礎について
 構造と同様に重要とされる「基礎」ですが、ここについては 勝どき ザ・タワー のみが、直接基礎。それ以外は杭基礎となっております。地盤が硬いところでしか、直接基礎構造とはできません、勝どき ザ・タワー の建築エリアについては地盤が硬いところです。気になる方は東京都が地盤の硬さを発表していますので、以下よりご確認ください。

参考リンク
 東京都の地盤

・液状化対策はいずれのマンションにおいてもなされています。震災後に企画されたマンションということもあり、対策はされていますので液状化の心配はあまりないと思われます。東日本大震災の際にも、これらのエリアでは液状化はあまり見られていません。有明エリアにごく僅かに、という程度です。

代表的な液状化対策方法である「SAVEコンポーザー」のイメージ図(下図)

(クリックすると拡大します)

・コンクリート強度、水セメント比については、現在の技術レベルにおいてはいずれのマンションも最高のものが使われていると考えて頂いて良いと思います。比較対象がいずれも非常に優秀なマンションであるために差が出ていませんが、コンクリート強度が30N以上・水セメント比が50%以下というと「100年コンクリート」と一般的には呼ばれているものとなっており、西暦2100年までも持つ構造となっています。※あくまでも構造としては、です。

・非常用発電機についても、48-72時間と2-3日間は電気がストップしてもエレベーター等は動かせる対策がなされています。

・長期優良住宅については、勝どき ザ・タワー のみ認定なし、それ以外は認定されています。長期優良住宅の評価項目のひとつに「耐震」に関連するものがあり、耐震等級2以上、もしくは免震構造、となっているため、勝どき ザ・タワー は少なくともこの部分は条件を満たしていません。
 長期優良住宅認定がある場合と無い場合ですが、税制上にも2つ違いがあります。
 1つ目として、住宅ローン減税の最大控除金額が、認定ありの場合は500万円(50万円/年×10年)、認定無しの場合は400万円(40万円/年×10年)です。
 2つ目として、固定資産税・都市計画税の減免(半額)期間が、認定ありの場合は取得より7年間。認定無しの場合は取得より5年間、となっています。減免詳細については、以下のリンクをあわせてご参照ください。

参考リンク
 財務省

 東京都主税局
 固定資産税・都市計画税減免:http://www.tax.metro.tokyo.jp/shisan/info/nintei-1.pdf

免震・制震の議論はしばらく尽きないことと思います。

ただ、この議論に終止符を打つような出来事は望みません。大きな地震が起きることなく(仮に起きたとしても、免震・制震構造ともに被害が少なく)、何よりも貴重な人命が失われないようになり、免震も制震も(耐震であっても)人命に対しては完璧な構造ですね。となること、願って止みません。

次回は「専有部分」について比較をして参りたいと思います!

2014年8月17日日曜日

湾岸マンション比較(2)立地・周辺環境 [2014年下半期]

マンション選びでは立地・周辺環境が重要です。

否、マンションに限らず、一戸建てでも旅先のホテルでも立地は重要です。それは立地は時間の効率利用を意味するからだと思います。

今回は、現在販売中の湾岸マンションを立地・周辺環境で比較してみます。

【注意】
 但し、現在販売中のマンションの入居は、早くて来年、遅くて2年半後です。そのため、今回は現状及び既決事項の立地・周辺環境を比較しますが、実際に住むタイミングとは事情が異なりますので、その点は注意して下さい。
 特にBAYZは今回の比較では周辺環境が必ずしも良くないように見えてしまいますが、実際の引き渡しのタイミングにおいては、周辺にいろんな施設が完成しているものと考えられます。

都心のオフィス・商業エリアへの移動時間を「Googleマップのルート検索機能」を使用して時間を算出致しました。薄いピンクの網掛けは、もっとも時間が早いケースとなっています。

地名が書いてあるところには、公共交通機関を使った場合の移動時間、「車」と付記しているところには、車での移動時間を入れています。

勝どき駅,新豊洲駅,有明テニスの森駅,車,乗換,最寄り駅,ゆりかもめ

※条件を揃えるため、平日の9時出発を基準として最も早く到着する時間を掲載しています。また、各所へのアクセスについては、便宜的に以下のオフィスビルへの移動時間としました。比較的新しいビルで選んでいます。(銀座を除く)

 丸の内:丸の内ビルディング  虎ノ門:虎ノ門ヒルズ  六本木:六本木ヒルズ
 汐留:東京汐留ビル  銀座:銀座日産ギャラリー
 新宿:新宿駅新南口ビル(仮称)  渋谷:渋谷ヒカリエ

今回の比較対象の中ではもっとも都心寄りに位置し、最寄り駅までも近い 勝どき ザ・タワー が公共交通機関を使う場合は便利であることが分かります。また、DEUX TOURSなどは勝どき ザ・タワー と比べても1分程度の僅差で次点となっているケースが多く、勝どき ザ・タワー と都心部へのアクセスについてはほぼ同様と考えて良いと思います。

少し面白く感じたのはレインボーブリッジを使ったアクセスが出来るブリリア有明シティタワーです。自家用車やタクシー移動が多い方の場合だと、かなり利便性が高そうです。

新宿や渋谷へのアクセスについては一時間弱の移動時間になるケースもあり、利便性の高い湾岸エリアと言えども、ケースによっては東京隣接県からの移動時間とそこまでの差がないことも認識しておく必要がありそうです。
※シャトルバスを使わない計算で時間を出していますので、ティアロレジデンスやブリリア有明シティタワーについては、シャトルバスを使うことでさらなる時間短縮となります。新橋へのアクセスについては DEUX TOURS もだいぶ条件が良くなります。

また、隅田川橋りょう(仮称)が通れるようになったり、中央区(さらに広域化?)BRT/LRTが動き始めたりすると、湾岸エリアの交通アクセスは格段に向上すると予測しています。

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次に、周辺環境を比較します。
各マンションの最寄りの買い物施設や医療機関・公共施設までの時間を、再びGoogleマップを使って算出しました。

さきほど同様、薄いピンクの網掛けは、もっとも時間が早いケースとなっています。

もう画像のはみ出しにも慣れてきました。

利便性,病院,スーパー,保育園,幼稚園,小学校,中学校

立地比較では、勝どき ザ・タワー と ブリリア有明シティタワーが強かったのですが、周辺環境となると、DEUX TOURSやティアロレジデンスも施設によっては、利便性が高いことが分かります。

立地は勤め人には重要ですが、専業主婦や子どもにとってはスーパーまでの時間や学校までの時間の方も重要です。専業主婦や、お子様がご一緒に入居するという場合は、周辺のアクセスも把握してマンションを選んであげてください。特に幼稚園や小中学校は、新設計画がかなり出ているとはいえ、コンビニやスーパーほど簡単に増えるものではありません。

また、さきほどに続き、こちらも注意して見なければならない表になっています。
特にBAYZやブリリア有明シティタワーは、周辺が一気に開発されていきますので、一気に利便性は高まるものと思われます。

次回は「構造」について比較を致します。

2014年8月6日水曜日

湾岸マンション比較(1)基本情報 [2014年下半期]

僕が湾岸エリアや東京の未来に強烈に興味を持ち始めたきっかけが「マンション選び」でした。

もともと僕の父親も不動産が好き(好きが高じて宅建主任資格取得)だったから遺伝的なこともあり、僕自身も4軒目の取得ということで多少不動産を見る目が肥えてきたこともあり、マンション選びは昼夜を問わず、徹底的に比較をしました。

そこで、ここでは現在(8月6日現在)湾岸エリアで販売中の大規模物件に絞り、数回に分けて徹底比較を行いたいと思います!参考になった方が1人でもいたら、嬉しいです。

今回取り上げたマンションは、都心に近い順に、

 ・勝どき ザ・タワー
 ・DEUX TOURS CANAL&SPA
 ・BAYZ TOWER & GARDEN
 ・ザ・パークハウス 晴海タワーズ ティアロレジデンス
 ・ブリリア有明シティタワー

の5物件です。

5物件ともに非常に良い物件です。どれを買っても損することは無いと考えています。検討者の方ひとりひとりの優先順位に合わせて、お選び頂けると良いのかと思います。

何(ライフスタイルや嗜好)を優先する人がどこを選ぶべきか、についてはある程度最後にはまとめる予定でおります。第1回目となる今回は各物件の場所と基本情報。に留めておきます。


上記が、5物件の位置と名前、外観です。
環状2号線が、勝どき・晴海・新豊洲・有明と、4つのエリアを垂直に貫くことになります。

初回の今回は、基本情報を整理したいと思います。画像はみだし、失礼致します!
※エクセルファイル、こちらより、ご自由にダウンロード下さい。
 比較項目を増やす度にエクセルも追加していきます。


※各物件公式HPより

表を見てまず、目を見張るのは、階数と戸数、ではないでしょうか。
5つの物件いずれも30階以上の超高層タワーマンションとなっており、うち2物件は50階を超える国内でも有数の高さのタワーマンションとなります。

戸数については、ここに出ている5物件だけでも合計戸数はなんと4,881戸となっており、1戸2.6人住んでいたとしても、約13,000人がこれらのタワーマンションで生活することになります。

この後控えている湾岸マンションは、計画がほぼ決定しているものだけでも、勝どき東(三井)・晴海(三井)・有明北(住友)があるほか、豊海・勝どき駅南・勝どき5丁目西・選手村跡地・新豊洲とマンション開発が控えており、旺盛な消費力とそれに応える高質な商業施設や生活の基盤となる医療や教育などのインフラが猛スピードで整えられていくことになるかと思われます。

また、上記の通りの大規模マンションが大きいこともあり売主には2社以上が並ぶケースが多くなっています。特に、BAYZの7社などは大手全てが参画しているような状態になっています。

いよいよ、次回以降には「立地・周辺環境」「構造」「専有部分」「共有施設」「間取り」「その他」など、詳細の比較を行いたいと思います。